鎌倉彫 Q&A


Q:一つの物を作るのに何日かかりますか?

A:鎌倉彫は木地づくりから始まって、彫り、漆塗りと手間のかかる作業の連続です。製品によっても異なりますが、例えば、30㎝位のお盆で1カ月から1ヵ月半かかります。

鎌倉彫工芸館


Q:鎌倉彫の特徴は何ですか?

A:日本的な草花の絵柄を中心に力強く大胆に彫刻し、柔らかさとあたたかみを出した漆塗りが特徴です。技法としては、刀痕(とうこん)や乾口(ひくち)とりが鎌倉彫独特のものです。

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Q:漆の性質を教えてください。

A:漆は、漆の木の樹皮(じゅひ)の部分に傷をつけて出てくる樹液(じゅえき)のことです。漆は一度乾いてしまうと、水・酸・アルカリに強く耐久性のある被膜(ひまく)となる性質があります。

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Q:鎌倉彫を作る人たちの悩みはどんなところですか?

A:主な原材料である桂(かつら)の木は、製品として使えるようになるまで、200年から250年の年月が必要です。また、中心の芯の部分は使用しないため、大きな形のものが手に入りにくくなってきました。

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Q:彫刻にどんな道具を使っていますか?

A:用途に合わせて様々な彫刻刀を使い分けています。種類は、小刀・平刀・丸刀・三角刀・箱ノミ・曲り刀、などがあります。

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Q:一人前になるまでにどの位かかりますか?

A:物を作るには知識と技術が必要です。実技は体で覚えていくため、経験を積んでいくことが大切です。個人差はありますが、5~7年くらいでしょうか。

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Q:鎌倉彫のお手入れや取扱はどのようにすればよいですか?

A:あまり難しい手入れではありません。普段は、台所用洗剤〈中性洗剤〉を使って、布や柔らかい面のスポンジで洗い流し、柔らかい乾燥した布で拭いてください。たわし、磨き粉、食洗機の使用は避けてください。直射日光は避けてください。鎌倉彫は木製品ですので、変色や変形のおそれがあります。

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